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Auth0 by Okta・Google Cloud Identity Platform / Firebase Authenticationの違いを比較!cloud環境と統制範囲で選ぶ

読む目安 約6分 更新日 2026-08-07Auth0 by OktaGoogle Cloud Identity Platform / Firebase Authentication

Auth0 by OktaとGoogle Cloud Identity Platform / Firebase Authenticationは、どちらもアプリへ顧客認証を組み込むためのマネージドサービスです。ただし、選び方は機能数の比較だけでは決まりません。独立した認証基盤として顧客や取引先ごとの構成を管理したいのか、Google Cloudプロジェクトの中で認証を組み立てたいのかが大きな分かれ目です。

結論を先に

Auth0は、一般消費者向けとB2B SaaSの両方を視野に入れ、顧客企業ごとの組織管理や外部ID基盤との接続を認証基盤側でまとめたい場合に向いています。Google Cloud Identity Platform / Firebase Authenticationは、Google Cloudプロジェクト内でアプリのログインとユーザー管理を構成したい場合に選びやすいサービスです。

Auth0 by Okta

こんな人に

顧客企業ごとの組織、所属ユーザー、外部ID基盤との接続をまとめて扱いたい

Google Cloud Identity Platform / Firebase Authentication

こんな人に

Google Cloudプロジェクトを単位に、SDKを使ってアプリ認証を組み込みたい

違いは「認証基盤をどこに置くか」

Auth0は、顧客向けアプリのCIAM、つまり顧客のログインとIDを管理する基盤です。一般消費者向けアプリだけでなく、取引先企業が利用するB2B SaaSも対象にしています。提供形態はマネージドのパブリッククラウドとプライベートクラウドです。

一方、Google Cloud Identity Platformは、Google Cloudプロジェクト内で有効にするマネージド認証サービスです。Firebase AuthenticationのSDKやあらかじめ用意された画面部品を使い、アプリのログイン処理とユーザー認証情報の管理を組み込みます。

つまり、認証を独立した共通基盤として扱い、複数の顧客企業や接続先を認証サービス側で統制したいならAuth0が候補です。すでにGoogle Cloudプロジェクトを中心にアプリを構成し、その中へ認証を組み込みたいならGoogle側が自然です。

比較点Auth0 by OktaGoogle Cloud Identity Platform / Firebase Authentication
基盤の置き方独立したマネージド認証基盤Google Cloudプロジェクトで有効化する認証サービス
主な組み込み方ホスト型のUniversal LoginなどSDKとFirebaseUIなど
B2Bの分け方Organizationsで顧客企業と所属ユーザーを管理マルチテナントで顧客ごとのユーザーや認証方式を分離
管理手段DashboardとManagement APIConsoleとAdmin SDK
提供地域の材料パブリッククラウドは日本を含む複数地域、プライベートクラウドは60超の地域今回の材料では地域一覧ではなく99.95%の稼働率SLAを確認

B2Bでは「組織」と「テナント」の考え方が異なる

Auth0のOrganizationsは、通常、1つの顧客企業やパートナーを1組織として扱う仕組みです。同じユーザーを複数の組織に所属させる構成も選べます。複数企業へ提供するSaaSで、企業ごとの所属関係を認証基盤上に表したい場合に検討しやすい設計です。ただし、Organizationsを利用できる範囲や実装条件は、契約プランや個別契約に左右されます。

Google側は、B2Bアプリ向けのマルチテナント機能により、顧客ごとにユーザー、外部IDプロバイダー、認証方式、監査やIAM、割り当て量を分離します。たとえば、一つのサービスを複数社へ提供し、各社のログイン設定をテナントごとに分ける構成です。一方で、テナント固有のblocking functionとアカウント連携の無効化には対応しないという制限があります。

企業をまたぐ同一ユーザーの所属まで管理したいならAuth0のOrganizations、Google Cloudプロジェクト内で顧客ごとの認証設定を分離したいならGoogle側のマルチテナント、という見方をすると整理しやすくなります。

ログイン方式と外部接続を比べる

Auth0では、OrganizationsをUniversal Loginで利用できます。ただし、Classic LoginやLock.jsでは利用できません。パスワードを使わない認証や、多要素認証(MFA)も提供されています。外部の企業向けID基盤とは、SAML、AD/LDAP、Azure AD、OIDCなどのEnterprise Connectionで接続できます。さらに、利用者のログインとは別に、システム同士の認証にも対応します。

Google側は、メールアドレスとパスワードによるログインのほか、メール、OAuth、電話、匿名、独自認証、OIDC、SAMLを扱います。クライアント側のSDKがIDトークンを取得・更新し、サーバー側で検証してセッションを扱う構成です。MFAに加えて、ログイン処理の途中で独自の確認を加えるblocking functionsもIdentity Platformの機能として用意されています。

両者とも多様なログイン方式を扱えますが、比較時には名称の数を数えるより、自社が必要とするログイン画面、外部ID基盤、システム間認証、セッション管理をどこで受け持つかを確認するほうが実用的です。

ユーザー管理と運用の違い

Auth0では、DashboardとManagement APIからユーザーの作成、検索、更新、ブロック、削除を行えます。Management APIはユーザーだけでなく、アプリの接続設定やOrganizationsなど、テナント内のリソースも管理対象にします。管理画面での日常操作とAPIによる自動化を同じ認証基盤に寄せたい場合に合います。

Google側では、ConsoleとAdmin SDKからプロジェクトまたはテナントごとのユーザーを管理します。Admin SDKではユーザーの作成、更新、削除、取り込みに加え、ユーザーへ独自の属性を付けるcustom claimsも扱えます。運用担当者がConsoleを使い、アプリ側の処理はAdmin SDKへつなぐ構成です。

提供地域を重視する場合、Auth0はパブリッククラウドで米国、英国、EU、豪州、日本、カナダ、プライベートクラウドで60超の地域を選べます。Google側について今回の材料で確認できるのは99.95%の稼働率SLAです。地域要件と稼働率は別の条件なので、同じ評価項目として置き換えずに確認してください。

料金は同じMAUでも内訳が違う

MAUは月間アクティブユーザー数です。ただし、下表の数値は同じ内容のプランを横並びにしたものではありません。Auth0はB2C Essentialsの開始価格、Google側はOIDC/SAMLを使うTier 2の超過単価です。無料枠も含まれる認証方式や組織・接続数が異なります。

項目Auth0 by OktaGoogle Cloud Identity Platform / Firebase Authentication
課金単位B2C Essentialsは500 MAUで月額35米ドルから。Tier 2の50 MAU超は1 MAUあたり月0.015米ドル。
無料の入口Free planは25,000 monthly active users、5 organizations、1 enterprise connectionを含む。email、phone、anonymous、socialのTier 1は月50,000 MAUまで無料。

注意

2026年8月7日に確認したGLOBAL向けの米ドル料金です。市場、通貨、契約周期、追加費用は公開前に再確認が必要です。Auth0のEnterpriseは公開定額ではなく、価格、容量、サポート、追加接続条件が個別契約で決まります。Google側のOIDC/SAMLはTier 2として、プロジェクトあたり月50 MAUまで無料です。

試算するときは、単純な登録ユーザー数ではなく、月に利用する人数と必要な認証方式を分けます。Auth0ではOrganizationsやEnterprise Connectionをいくつ使うか、Google側ではTier 1とOIDC/SAMLのTier 2をそれぞれ何人が使うかを確認すると、比較する対象を取り違えにくくなります。

選び方をまとめる

Auth0が向くのは、一般消費者向けとB2B SaaSを一つの顧客認証基盤で扱い、Organizations、外部ID基盤との接続、管理APIを中心に構成したい場合です。パブリッククラウドの地域選択だけでなく、プライベートクラウドも候補に含めたい場合にも検討できます。

Google Cloud Identity Platform / Firebase Authenticationが向くのは、Google Cloudプロジェクトをアプリ運用の単位とし、SDKでログインを組み込み、プロジェクトやテナントごとにユーザーを管理したい場合です。OIDCやSAMLを利用する人数が少ない段階では、その専用無料枠も試算に含められます。

最終判断では、ログイン方式だけで決めず、B2Bの顧客分離、管理API、地域要件、契約条件まで一続きで確認しましょう。認証画面の作り方が合っていても、組織管理や料金単位が合わなければ、運用開始後の設計変更につながります。

確認しておきたいこと

顧客企業を分けるだけでなく、同じ利用者を複数企業へ所属させる必要があるか
必要なログイン方式ごとに、月間利用者数と外部ID基盤の接続数を見積もれるか
認証基盤を独立して管理したいか、Google Cloudプロジェクトの運用に組み込みたいか

よくある質問

Q.どちらも無料から試せる?

A.無料の入口はありますが、範囲が違います。Auth0のFree planは25,000 MAU、5 Organizations、1 Enterprise Connectionを含みます。Google側はメール、電話、匿名、ソーシャル認証のTier 1が月50,000 MAUまで、OIDC/SAMLのTier 2がプロジェクトあたり月50 MAUまで無料です。

Q.B2B SaaSならAuth0を選べばよい?

A.顧客企業と所属ユーザーの関係をOrganizationsで表したい場合はAuth0が候補です。一方、Google Cloudプロジェクト内で顧客ごとにユーザーや認証方式を分離したい場合は、Google側のマルチテナントも候補になります。必要なのが組織への所属管理なのか、テナントごとの分離なのかで選んでください。

Q.自社サーバーで運用できる?

A.今回比較している両サービスはマネージド型です。Auth0にはパブリッククラウドとプライベートクラウドがあり、Google側はGoogle Cloudプロジェクト内で有効化します。自社でホストする方式として比較しないことが重要です。

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出典

確認日: 2026-08-07(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)

Auth0 by Okta

Google Cloud Identity Platform / Firebase Authentication